気まぐれエッセイ

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最近の出来事

  本当にあまりにも久々のエッセイ更新で、気まぐれもひど過ぎるんじゃないかって、自分に嫌気がさしてしまう。 とにかく毎日が忙しくて忙しくて、日々10時間しかない感覚で生きている。 今年は舞台出演のオンパレードになっちゃってるので、舞台出演の為の練習をこなすのが精一杯で、 充分な休日もなく、遊びに行くのも買い物も出来ず、ひたすらアタフタアタフタだけしている毎日。

  そんな中、先月8月3日に私の生徒発表会を無事終えてホッとしている。 去年よりみんなの実力がグッと上がり、そして舞台に対する責任感も気持ちも去年よりパワーアップしているので、 私の方の準備がずい分と楽だった。
それぞれのクラス、グループが一致団結してものすごい練習時間をこなし、 衣装から何から全てキチンと自分達でそろえてくれて、頼もしいし、任せていられるし、その成長ぶりが 本当に嬉しかったし、何よりも舞台が大成功だったのでこんなに嬉しいことはない。(みんな、ありがとうね!!!)
 みんなの練習の成果がバッチリと出て、本当に素晴らしい出来だった。 来年もどれくらいみんなが成長するか楽しみなので、発表会の舞台作りまでも楽しみになってくる。

そして昨日、日本フラメンコ協会の新人公演を付き合いで見て(受賞者が出た2日目のみ見た)、 そして結果発表を聞いて、勝手に自分の意見が自由に言えるこのエッセイの場を選んで日本フラメンコのことについて書こうと思う。

  日本においてのフラメンコって何だろう?といつも思う。考えても仕方ないかもしれないけど、自分の職業がフラメンコであり、 フラメンコのない日本で、フラメンコを知らない生徒達にスペインのフラメンコを伝える仕事にかかわっているので、 この点を考えざるを得なくなる。 特に今年の新人公演の結果発表を見て(個人的な攻撃をしている訳では決してなく、抽象的に日本のフラメンコという形で とらえて話しているのでどうぞ誤解をしないでください)ああ、「日本フラメンコ」というものがどんどんとノンストップで確立されて、 本場スペインのフラメンコから遠ざかっていく、という悲しさと寂しさをしみじみと感じてしまった。

  踊りからいうと、まず男性舞踊手の実力の、何というスペインと日本の違い。。。 歌い手の心と味、カンテのテクニックと巧みに絡み合い、操りあい、遊びあい、歌い手と相乗効果でフラメンコ独特の 熱い味付けを濃厚に練り上げ、サパテアードが始まると、地の底から鳴り響く、まるで機関銃のような凄い脚力と瞬発力、 それに伴う感動的コンパス感の中で、火山の最大噴火寸前まで我慢に我慢を重ねて、もうこれでもか!という 我慢の頂点に行き着いたその瞬間に、レマーテでぶちのめす!というこの醍醐味。
 何というフラメンコ!まさに男という生を受けた動物的、芸術的男の踊り。 このスペインならではの男の踊りのフラメンコを、もっともっと多くのフラメンコを愛する人に知ってもらいたい。

  日本とスペインの、特に男性に限って言うと、筋力と、それに伴う瞬発力の違いは根本的にある。 肉喰ってる人種独特の力の差が大きく出てしまう。
 でも、スペインから学ぶフラメンコなのだから、それなりに頑張ってサパテアード力、瞬発力、コンパス力つけなきゃいけないと思う。 決して日本の男性舞踊手全員にその力がない、とは絶対に言ってない。偉そうな事を言って本当に申し訳ないのだが、 かなりイイ線いっている日本男性舞踊手だって数人いる。
 ただ、今年の新人公演の結果もそうだったけど、日本でもてはやされる男性の踊り手は、火山の噴火の至るまでの途中経過が あまりにも単純、かつ簡単で(サパテアードのレベル、内容、リンピオさが、これでいいの?と言ってしまう位)、 極めつけは、噴火時のパフォーマンスのみが、超ど派手。「いかに人に受けるか」だけに絞られて作られたものにしか見えない。 (でも、それに感激した方達、こんな事をエッセイで書いてごめんなさい。
 スペインのフラメンコ好き人間の、独断と偏見の意見だと 思って、読み流してください。それに、あの舞台を目指してものすごく頑張って練習をした彼に対して、嘘偽りなく心から拍手します。
 本当にしっかりと自分のものにして踊っていたと思います。それも凄いフラメンコ感です。どニッポンのフラメンコです!) ソレアにしろ、ソレポルにしろ、そのフラメンコ曲の醍醐味と味がいっさいなく、バックグラウンドミュージック的に 流れているフラメンコ曲の上に、派手なパフォーマンスだけ見せられても、スペインのフラメンコを愛する人間には「・・・・」となってしまう。
 でも人に受けるパフォーマンスだけを見て、それがイイ!男のフラメンコ!と認める日本フラメンコの世界が確立されていくことに 「スペインのフラメンコと全然違うと思うんだけどなぁ。。。
 スペインのフラメンコ知らないのかなぁ。。。」と、つい思ってしまう。
 繰り返し言うが、この賞を取られた男性舞踊手の方を批判しているのでは絶対に、絶対にない。 一瞬話がそれるが、特にカンテ部門においては日本の審査に対して私は全く理解できない。(今活躍している日本の歌い手で、 スペイン人もヨシ、と認める日本の歌い手ももちろんいる!) そしてもちろん新人公演なのだから、プロとして出演者を見て、完成品を目指してこうしてグダグダ言っているのではない。 高く評価して、賞を上げることを決めた審査の方々が、スペインと全く違った「日本フラメンコ」を確立しようとなさっている、 この流れが、スペインのフラメンコを必死に勉強している人間にとって抵抗がある、という、自分勝手な意見を言いたかった。
  段々と日本のフラメンコの歴史が確立されて、スペインのフラメンコのレベルと交わることなく、違う天体として存在して これからいくのかな。。。 いつもスペインのアーティスト達に言われる言葉、「日本のフラメンコはスペインのフラメンコとは全く違う、 日本独特のもの」。悔しいけど、その言葉を認めざるを得ない。本当にその通りだと思うから。

 フラメンコってスペインのものじゃないの?どんどんと日本風に味付け評価されるフラメンコ料理を、これこそが日本にしかない味として 確立させていくべき?スペインのフラメンコを本当にわかろうと必死に勉強している人って少ないの?
 う〜〜〜ん。。。  私の言ってる事って変ですか?私と同じ意見の人いないですか?

 2006年 9月1日